経理の締め作業が長引き、残業が続くとつらいですね。
中小企業DXで経理を整えると、処理時間とミスが減ります。
この記事では、中小企業DXの経理でやることを整理します。
導入手順、ツール選び、失敗回避まで一気に分かります。
中小企業の経理DX化が必要な理由

経理は「入力・照合・承認・保管」が重なりやすい仕事です。
中小企業ほど兼務が多く、作業の山が月末に偏りがちです。
さらに、電子取引データの保存対応も避けて通れません。
電子取引の保存要件は、原則として義務化されています。
インボイス対応で、請求書の要件確認も増えました。
適格請求書等保存方式は2023年10月に始まっています。
中小企業DX×経理のゴールを先に決める
中小企業DXの経理は、まずゴールを数値で置くと進みます。
「月次を10日→5日」など、期限と幅を決めるのがコツです。
次に、誰が得をするかを言葉にして共有します。
現場、営業、経営の順でメリットが伝わると通りやすいです。
- 月次決算の完了日を早める
- 請求書処理の時間とミスを減らす
- 証憑の検索時間を短くする
- 承認の滞留を減らす
補足として、現状把握はチェックシート化が便利です。
IPAのDX推進指標も「気付きの枠組み」として使えます。
中小企業の経理のDX化の進め方

中小企業で経理のDXを進めるときは、最初に「進め方の順番」を決めておくことが大切です。
行き当たりばったりでツールを探すより、型を作った方が迷いが減ります。
まず最初に行いたいのが、作業時間の棚卸しです。
1日や1か月の中で、どの業務にどれくらい時間を使っているのかを書き出します。
次に、その中からムダが特に大きい工程を1つだけ選びます。
一度に全部を変えようとせず、影響が大きい部分に絞るのがコツです。
取り組みやすいのは、入力作業の自動化から始める方法です。
手入力や転記が減るだけで、負担は想像以上に軽くなります。
その次は、承認作業をワークフロー化します。
紙やメールのやり取りを減らすことで、止まりがちな業務が流れます。
証憑は、できるだけ電子保管に寄せていきましょう。
探す時間が減るだけでなく、確認や共有もしやすくなります。
慣れてきたら、レポート作成を自動化しましょう。
集計や転記から解放されると、数字を見る時間が増えます。
最後に、月1回の改善会を回します。
うまくいった点と詰まった点を確認するだけでも、定着度が変わります。
なお、最初の対象は請求書や経費精算がおすすめです。
成果が見えやすく、現場の負担も増えにくいため進めやすい分野です。
中小企業DX×経理でよくある失敗パターン

中小企業DXの経理は、失敗の型もだいたい決まっています。
先に失敗パターンを知ると、導入後の手戻りが減ります。
| 失敗 |
起きる理由 |
回避策 |
| 高機能を選び過ぎる |
操作が難しく定着しない |
必須機能を3つに絞る |
| 一括移行で混乱する |
学習と運用が同時に来る |
紙と電子の併用期間を置く |
| 現場の入力が止まる |
メリットが伝わっていない |
現場の困りごと起点で設計する |
| 保管ルールが崩れる |
命名・権限が曖昧 |
フォルダ設計と権限を先に決める |
| セキュリティが後回し |
便利さ優先で設定が甘い |
多要素認証と権限分離を必須にする |
補足として、運用設計が弱いと「結局Excel」に戻りがちです。
人が迷わないルールを、先に紙1枚で作るのが効きます。
中小企業DX×経理の必須機能チェックリスト
中小企業DXの経理ツールは、全部入りである必要はありません。
まずは「止血」になる機能から揃えるのが現実的です。
- 請求書・領収書のOCR取り込み
- 仕訳の自動提案と学習
- 承認フロー(申請→承認→支払い)
- 証憑保管と検索(取引先・日付・金額)
- 銀行・カード連携の自動取得
- 権限設定と操作ログ
補足として、外部連携の有無は工数に直結します。
会計、販売、工事台帳など、接続先を先に洗い出します。
中小企業の経理のDX化の投資対効果の考え方
中小企業で経理DXを考えるとき、判断軸は費用の安さではありません。
本当に大切なのは、無理なく回り続ける仕組みかどうかです。
一時的にコストを下げるより、毎月の業務が安定する状態を買うべきでしょう。
経理DXは、そのための土台づくりと考えると理解しやすくなります。
効果は、作業時間の短縮だけで測る必要はありません。
入力ミスや差戻しが減ることも、立派な成果です。
再計算にかかる時間、確認で止まる作業、書類探しの手間などこれらは見えにくいですが、積み上げると大きな原価になります。
経理DXを進めると、こうした無駄が数字として見えてきます。
「何となく忙しい」状態から、原因が分かる状態に変わります。
また、DXをしないこと自体がリスクになる時代です。
経済産業省のDXレポートでは、2025年以降の経済的損失にも言及されています。
経理DXは、攻めの投資というより守りの判断です。
先延ばしにするほど、見えない損失は膨らんでいきます。
中小企業の経理DX化を進めるならPayStructで相談する
経理DXは、ツールよりも「設計」と「定着」が勝負です。
要件整理ができると、選定と運用が一気にラクになります。
PayStructでは、経理を含むバックオフィス改善を前提に、業務の棚卸しから導入計画まで一緒に整理できます。
資料請求・導入相談は、比較検討の段階でも問題ありません。先に全体像が見えると、ムダな買い替えを避けられます。
中小企業のDX×経理のよくある質問
では、実際に経理のDX化についてよくある質問について回答します。
中小企業DXの経理は、どこから始めるべきですか?
最初は請求書処理か経費精算が進めやすいです。
件数が多く、効果が見えやすいので社内説明もしやすいです。
紙をすぐゼロにしないとダメですか?
最初からゼロにすると現場が止まりやすいです。
併用期間を置き、ルールが固まってから寄せるのが安全です。
セキュリティは最低限、何をやれば良いですか?
多要素認証、権限分離、ログの確認は最低ラインです。
加えて、共有リンクの扱いも社内ルールにします。
まとめ:中小企業DX×経理は「段階導入」で勝てる
中小企業DXの経理は、いきなり全部を変える必要はありません。
現状分析→小さな自動化→承認→保管の順で進めるのが近道です。
失敗は「高機能の罠」「一括移行」「運用設計不足」で起きます。
先に型を作り、毎月改善する体制を持てば成果が出やすいです。